自己破産した者の後悔と苦労
私は2020年に自己破産しました。
現在、免責が下りてからおよそ4年半ほど経過しています。
自身の至らなさが原因で自己破産しているわけですが、その後の生活はかなり厳しいものです。
実際に自己破産手続きを終え、免責が下りるまでに私が体験したことをいくつか紹介します。
目次
自己破産するきっかけ
まずは私が自己破産に至った経緯を簡単に説明します。
私が自己破産した時の年齢は24歳。
車が大好きで、ローンで車両購入。その後あれこれとカスタムを施し、400万円ほどの借金に膨れ上がっていました
生活費などは基本的にクレジットカードでの支払いを行っており、上限に達するのは毎月のことで、返済が厳しいときにはリボ払いを設定して毎月の返済額を抑えていました。
そうこうしているうちに気がつくとカードの上限額は120万円まで上がっており、生活ができないからと使い続けて、その上限まで利用していました。全てリボ払いで。
それでも生活費は足りなくて、どうしようもなくなって新たにカードを作りました。
そちらの上限額は50万円で、それもまた上限まで使うにはそう多くの時間を必要としませんでした。
当時23歳にして600万円弱の負債を抱えている状態でした。
当時彼女がいて、結婚を考え始めた頃だったので、現状の借金地獄から脱しなければと考え自己破産に踏み切りました。
自己破産したことを後悔している?
結論、後悔していません。
失敗したな〜と思ったことはいくつかあります。
- ローンで購入していた車を差し押さえられた
- 費用が払えないので分割で積み立てできる法律事務所に依頼した
- 会社に内緒にしようと思ってコソコソ動いた
ローンで購入していた車を差し押さえられた
車通勤前提の職場に勤めていたため、車を差し押さえられてからは通勤・退勤がとても辛かったです。
ローンの残債で家族に買い取ってもらって、その車を借りていればよかったなと後から思いました。
費用が払えないので分割で積み立てできる法律事務所に依頼した
相談した法律事務所では約80万円の費用とのことで、言われるがまま毎月数万円を積み立てていました。
最終的にお願いした弁護士さんから言われた費用は20万円ほど。
支払い方については融通を効かせてくれたものの、差額60万円は大きなもの。
ましてこれから自己破産しようとしている者にとってはとてつもなく大きな金額でした。
会社に内緒にしようと思ってコソコソ動いた
これは本当に無駄でした。
なぜなら、退職金も財産の一つとして見られるからです。
私の勤め先では明確となっていなかったため、退職金について問い合わせる必要がありました。
結果として、なぜ退職金について聞いてくるのかという理由を取締役に話さなければならず、ここで全てを伝えたため、コソコソと動いたことが全く無意味となりました。
現金100万円以上の財産を持った状態では自己破産することは難しいです。
退職金も同様に、100万円以上の見込みがあれば退職を勧められます。
借金を踏み倒す者に、それを拒否する権利はありません。
自己破産した当時の生活
それまで多額の返済に追われていたため、生活がとても楽になりました。
現金のみでの生活となったため、クレジットカードを多用していた時のように「気づいたら浪費していた」なんてことはなくなりました。
コンスタントに月々余剰金が生まれ、それまででは考えられないくらいの預金額にもなりました。
自分がどれだけの浪費癖があったのかを思い知らされました。
まとめ
自己破産をする決意を決めたのなら、上記にて紹介した私の失敗や後悔を自分に当てはめてみてください。
諦めなければいけないことも多くあります。
何かを得るということは何かを失うということなのです。
最後までご覧いただきありがとうございました!