マシニングセンタとは?何ができるの?【現役オペレーターが解説】
皆さん、おはようございます。こんにちは。こんばんわ。
当記事ではマシニングセンタがどんな機械なのかをご紹介していこうと思います。
マシニングセンタとは
マシニングセンタ。年代や職場特有の呼び方があります。
主に耳にするものは以下の2点です。
- マシニングセンタ
- フライス
フライス盤というのがマシニングセンタの起源です。そのため当時の名残がありフライスと表現されていると考えられます。
機械の構造としては主に、X軸・Y軸・Z軸の動作を制御します。
高速で正確な切削加工が可能な工作機械になります。
上記のXYZのような3軸のものだけでなく、A軸・B軸・C軸とさらに多くの軸を制御しているものもあります。軸が増えると加工の幅が大変広がります。
どんな加工ができるの?
金属を思いのままに加工できます。
表現の幅が広すぎてピンとこないかもしれませんが本当にそうなんです。
機械のサイズ、加工許容範囲以上のものは加工できませんが、加工範囲に収まる大きさ、形であれば基本的に加工可能です。
世にある工業製品の多くのものにマシニングセンタが関わっています。
掲載写真は筆者が実際に加工、作成した端子台(黒い部分)です。
こちらは絶縁素材位である必要があったので樹脂材料を使用しています。
配線を接続できるように銅を用いた部品も製作しています。
※ボルトはステンレス製の既製品です。
どんな道具があるの?
マシニングセンタは大変魅力ある工作機械ではありますが、それだけでは加工はできません。
自動運転、無人加工を可能とする機械ですが、多くの道具を必要とします。
そういった道具を総称して”ツール”といいます。
ツールを用意したら、次は工具が必要になります。
- ドリル
- フェイスミル
- エンドミル
このあたりが主要になってきます。
工具についてはこちらの記事で紹介しています。
マシニングセンタを扱うためのスキル
実際に加工を可能とするまでの期間や道のりは人それぞれになります。
私は入社初日からマシン操作に従事していましたが、先輩や上司に相談することなく業務全般を一人でこなせるまで5年ほどかかりました。
その中で失敗もたくさんしました。通算でどれだけの損害を会社に与えたのか。考えたくもありません(笑)
今では歴10年を超え、3軸を1台、4軸を3台、5軸を1台まかされています。
それでも日々勉強と試行錯誤。新たな技術を知るたびに、
「まだ自分は伸び代がある」
そう感じています。簡単に習得できる能力ではありません。
誰しも元々は素人です。
まとめ
マシニングセンタは複雑で習得の難しい工作機械です。
その分、いい製品を作った時の達成感はハンパじゃない。
素晴らしい魅力と可能性をもつマシニングセンタ。
これから社会人となりマシンオペレーターとして活躍しようとする学生の方。
転職を機にマシニングセンタを知る方。そんな人に魅力が伝わってほしい。
専門技術を要するものですが、手に職を持つという意味では有力なスキルとなります。
個人的に抱くマシニングセンタについての概念をお伝えしました。
最後までご覧いただきありがとうございました。